vol.1 「地域をデザインする」
髙橋 祐賢 さん
('21 卒 / 株式会社温泉道場)

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ー 就職先はどんな仕事をする会社ですか?

ひとことでは難しいけど、地域をデザインする!みたいな会社で、温泉施設のリノベーションやキャンプ場でグランピングのプロデュースをしていて、自分はデザイナー職として仕事をします。
とは言っても、接客もやるし、図面描いて木材切って何かつくったり、写真撮って発信したりとか、学生の頃と何も変わらない...

就職のイメージがスーツを着て仕事する、という感じでしたが、全然そんな雰囲気の会社じゃなく、いつでも自分のアイデアを上司に提案できる空気感があるんで、地域に出て活動してきたことを全部そのまま続けられる感じだと思います。
小さなプロジェクトから実績をつんで、将来は会社全体の企画にも携わりたいですし、独立も支援してくれているみたいなんで、いつかは地元に戻って自分で会社を起こしてみてもいいかな。


苦手でコンプレックスがあったからこそ、自分なりの制作スタイルを見つけられた。


ー どんな課外活動をしていたのですか?

先生に連れまわされていろいろな場所に行って地域の子供たちに向けてワークショップをやったり、空き家のリノベーションをするプロジェクト、後は八戸三社大祭の山車づくりとか、とにかくほとんど毎日、何かしらつくることをやってました。
アルバイトも学習塾とカメラマンと居酒屋と...一番多い時で5つくらい掛け持ちしていたんで、いったいいつ寝てたんだろう。他にも射撃で国体(現 国民スポーツ大会)に県代表で出てました。競技は今後も続ける予定です。
課外活動以外は、奨学金とアルバイト代を使って自分で学費を払っていたんで、せっかく払うんだったらできるだけたくさん授業を取らないと損な気がして、授業は取れるだけたくさん取り、教員免許も中学美術と高校の美術・工芸の3種類を取得しました。

ー デザイナーになるということですが、大学での実習や演習は得意でしたか?

全部100点です。嘘です。1年の時のデッサンの授業がすごく苦手で形がちゃんと合わせられず、成績はよくなかったです。
でも、自分は写真とか映像をやってみたかったんで、2年生になってからのデザインの演習では、絵を描くかわりに写真を使ったりパソコンのいろいろなアプリケーションで工夫するようにしました。絵が苦手でコンプレックスがあったからこそ、自分なりの制作スタイルを見つけられたと思います。
成績が良かった授業も悪かった授業も、やってムダなことはひとつもなかったので自分の中では最終的に全部満点です。

八戸三社大祭に関連したワークショップの様子(2019年8月)

就職活動時のリモート面接の様子(2020年5月)

就職の成功の秘訣は?

とりあえずちょっとでも気になったらエントリーして、気づいたら600社以上になってて、メール通知数をみてビビりました。エントリー数だけなら日本一だと思いますよ。
就職する会社は、新型コロナウィルスの影響で面接は全部リモートで行いましたが、こういう状況だからこそ面白いことをやってやろうと思い、毎回、その時にやっていたプロジェクトの現場からリモートで面接をして進捗状況を見せながら、また、特に求められていたわけではないけど、自分がその会社に入ったらこんなことをやってみたい、というプランを2つか3つくらいつくって、自分からプレゼンボードを見せて説明するようにしました。
質問されるより先にプレゼンし始めたんで、今思えば図々しい就活生だったかもしれません。

卒業制作では映像のプロジェクションを利用したインスタレーション作品で「最優秀制作賞」を受賞。
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ー 感性デザイン学部はどんなところ?

やる気になればなんだってできるところだと思います。
何がしたいのか、やりたいことがよくわからないという高校生も多いと思いますが、自分も入学した頃は何がしたいのかよくわからず、そのぶんいろいろなことに挑戦しようと考えるようになりました。自分みたいに本当に初心者でもデザイナーとして就職できたんで、初めてのことでも怖がらずに好奇心を持つことが一番大事だと思います。
あとは、授業課題をやるわけでもなく夜まで友達と大学に残ってダラダラできるところと、うまくやると先生がピザとか焼肉をごちそうしてくれるのが良いところです。

髙橋 祐賢 さん
青森県階上町出身
島根・立正大学付属淞南高等学校 卒業

2017年 八戸工業大学感性デザイン学部 入学 / 2021年 卒業